日本フレスコボール協会(JFBA) オフィシャルブログ

一般社団法人日本フレスコボール協会のオフィシャルブログです。フレスコボールは、地球の裏側ブラジルはリオデジャネイロ発祥の新感覚のビーチスポーツで日本では2013年に協会が設立されました。当ブログでは、日本のフレスコボールの情報はもちろん、世界各国のフレスコボール協会や団体、大会の情報も発信します!思いやりのスポーツ、フレスコボールにご注目ください。

11月4-5日に、神戸市須磨海岸にて「JBG®須磨フレスコボールトリンカマッチ2023」を開催。国内初となる、三人制ラリー「トリンカ」を採用した本大会は、普段の公式戦では見れない様な組み合わせも多数。皆さんの笑顔があふれ、2023年シーズンを締めくくるにふさわしい大会となりました。見ている側も心が踊った本大会における入賞者紹介を行っていきます!

 

〈特別賞〉

マンハッタンマルガリータ・ファッション賞

石田尚子&新開由佳子&宮下ゆめ花 チーム

タイダイ柄の鮮やかなお揃いシャツで大会に華を添えたのは、石田&新開&宮下チームの3人。普段の2人ペアとは違う3人チームゆえ、ファッションがシンクロした時のインパクトは絶大。初日6番目という早い出番でしたが、ファッションだけでなく、ラリーでも技術力の高さを披露して会場を沸かせ、トリンカ大会そのものの成功を予感させてくれる6分間でした。チーム内の絆も申し分なし、受賞時の3人の喜びっぷりも印象的。ファッション賞の3人には、協賛社であるV-Sketch様より、ビーチリゾートカクテル「マンハッタンマルガリータ」とJFBA公式ショップクーポンが贈られました。

 

JFBAベストラリー賞

高津幸佑&出羽大輔&大和地亮太 チーム

登場時の観客のざわつきからも、本チームの期待感の高さを感じさせた三人。恵まれた体格の高津・出羽両選手が「剛」と「剛」がぶつかり合う瞬間もあれば、柔軟なラケットコントロールを有する大和地選手が二人の「剛」を「柔」でつなぐ瞬間もあり、その化学反応が見ていて楽しい興奮の6分間に。力強いアタックが連発したときには、会場のボルテージも最高潮に。国内では初の試みとなる「トリンカ」の面白さをどのペアよりも引き出したとして、審判団でも満場一致で受賞が決まりました。三人には、JFBA公式ショップクーポンが贈られました。

 

〈各カテゴリ入賞〉

男子カテゴリ

優勝 岸田直也&平山元&大和地亮太 チーム

【総合点1779点】総打数599、落球6、アタック数274、インプレッション180

日本代表経験も豊富な岸田&大和地選手と、関西のニュースター・平山選手による、地域・経験・若さがクロスオーバーしたコラボチームが見事優勝に。遠距離チームゆえに事前練習も限られる中、総打数599、落球6という安定した成績を残したのは、各人の地力あってこそ。特に、落球6は本大会における最少落球数タイ記録。2分ごとの攻守交代においても、一切ムダのない切り替わりを見せ、観客は終始三人のラリーに目を奪われることになりました。栄えある初代男子トリンカ王者が築いた今回の好成績は、きっと後世のライバルたちの目標に。優勝チームには、気仙杉トロフィーが贈られました。

 

二位 宮脇勇輔&冨永裕紀&中野克希 チーム

【総合点1686点】総打数593、落球11、アタック数266、インプレッション180

JBG®須磨において、ビーチテニス競技にメイン参加していた宮脇選手が、フレスコボールにもエントリー。ビーチスポーツの祭典「JAPAN BEACH GAMES®」ならではの醍醐味を体現したフレッシュなチームが、見事準優勝に輝きました。チーム練習もほぼ皆無の状態で本番に臨むも、総打数では首位に迫る593打を記録。そこには、普段から四国&関西で交流が盛んで、互いに打ち合っている仲間同士の絆があったはず。ただ「上手い」だけでは良いラリーを築けないというフレスコボールの本質を、トリンカでも見ることとなりました。会場のボルテージを一気に上げた、強く美しきラリーに心から拍手を送ります。

 

三位 松井芳寛&岸田直也&中野克希 チーム

【総合点1668点】総打数585、落球12、アタック数265、インプレッション180

三人すべてが2023年度日本代表選手という、関西発の最新&最強のドリームチームが結成。三人の揺るがない信頼関係があるからこそ、序盤から力強いアタックを連発。男子カテゴリでは、アタックインプレッションでは唯一10点が付くなど、世界に通用するストロングスタイルのラリーで会場を沸かせました。総アタック数は首位とたった9打差、2位とも1打差。これらのアタックの応酬が成立するのは、各人のディフェンス力の高さがあってこそ。強く激しいボールも難なく打ち返し、細部にその技術が凝縮されていました。日本を代表して12月にブラジルで戦う三人に、心からエールをお送りします。

 

女子カテゴリ

優勝 大和地未沙子&宮下ゆめ花&山本彩佳 チーム

【総合点1427点】総打数554、落球16、アタック数231、インプレッション155

フレスコボール日本代表争いでしのぎを削り合ったライバル同士、東の未沙子と西のあやかゆめかが夢のチーム結成。いずれも近年の日本フレスコボールの成長のシンボルであり、本チームのラリーには多くの注目が集まりました。序盤から、挨拶代わりのストロングラリーを連発。落球を恐れない攻撃的なラリーで、落球数16でありながら、総打数554を記録。見事初代トリンカ女王に輝きました。総アタック数においても女子カテゴリトップを記録し、芯のラリースタイルを終始見せてくれました。優勝時の喜びっぷりも、きっとこの6分間に懸けた想いの現れ。三人には、気仙杉トロフィーが贈られました。

 

二位 風味千賀子&當麻早希&宮山有紀 チーム

【総合点1390点】総打数526、落球12、アタック数212、インプレッション160

関西の礎を築いた三人がチームを結成。教え、教えられ、互いに成長を重ねてきた三人による絆のトライアングルがボールを繋ぎ、女子カテゴリ最小落球数12で、女子カテゴリ準優勝に輝きました。飛び交う球から「ありがとう」の声が聞こえてくるような、気持ちのこもったラリーも印象的。特に日本代表選手として球界をリードする風味・宮山選手の胸を借り、かつてなく力強く打ち込む當麻選手の姿に、会場の応援もヒートアップ。「この化学反応こそ、トリンカの面白さ」と言わんばかりのラリーを見せてくれ、観客全員がこのチームの6分間に心を奪われました。本チームに、心より賛辞を贈ります。

 

三位 鈴木麻井子&宮山有紀&新開由佳子 チーム

【総合点1254点】総打数514、落球23、アタック数216、インプレッション145

東の日本代表・鈴木選手、西の日本代表・宮山選手、西の新星・新開選手による「確かに見てみたい!」と誰もが思うチームが登場。各人の個性が混ざり合い、2分ごとにガラリと表情を変えるトリンカの醍醐味を体現し、見事に三位入賞となりました。特に、それぞれが逗子・大阪・明石でフレスコボール選手として成長し、各地で身につけた技術の融合が、数多のファインプレーを引き出すことに。守備力は一級品で、「遠慮なきアタックこそがリスペクトの証」と言わんばかりに、他チームに負けないストロングラリーで観客を魅了しました。また見たいと思える6分間のショーに、拍手です。

 

ミックスカテゴリ

優勝 岸田直也&大和地未沙子&大和地亮太 チーム

【総合点1777点】総打数600、落球6、アタック数272、インプレッション185

フレスコボール界をリードし続ける三人による強く美しきトライアングル結成。3部門を通じて最高総打数となる600打、最少落球タイの6球という抜群の記録を残し、初代ミックストリンカ王者に輝きました。三人ともに日本代表経験があり、その技術の高さは一級品。全カテゴリ通じて唯一のテクニカルインプレッション10点を付けるなど、見惚れるようなロングラリーを連発しました。三人が一年を通じて組んだかのような完成度の高さで、仮にブラジル大会があればきっと入賞も狙えたことでしょう。パーフェクトなラリーを見せてくれた三人には、気仙杉トロフィーが贈られました。

 

二位 宮下ゆめ花&山下祥&山本彩佳 チーム

【総合点1682点】総打数597、落球11、アタック数264、インプレッション180

フレスコボール西の聖地・明石を代表する「あやかゆめか」と、二人と常に伴走してきた山下選手の三人による師弟チームが見事準優勝に。ホーム開催ゆえ、仲間からの声援の大きさも印象的。宮下選手だけがサウスポーであることから、山下&宮下両選手が並んだときには、二人で中央の球をツインアタックするようなマンガのような場面もあれば、山本&宮下選手が並ぶと、二人が千手観音のようにシンクロする場面も。どの場面においても観客を飽きさせることのない6分間が続き、トリンカの魅力を最大限に体現した本チーム。トップとの総打数差は、僅差の3。心に残る師弟ラリーに、拍手をお送りします。

 

三位 岸田直也&風味千賀子&宮山有紀 チーム

【総合点1597点】総打数587、落球15、アタック数255、インプレッション185

大阪桜ノ宮ビーチを拠点に活躍を続ける、元祖「GVK」チームが堂々の三位入賞。どの2分間、どのボールにおいても、個々人の技術を凝縮したストロングアタックを打ち込み、アタックインプレッションはミックスカテゴリ唯一の10点が付いたほど。恐らく、三人の平均球速&最高球速は全カテゴリ・全チームにおいてもナンバーワンなのではないでしょうか。日本代表として活躍を続ける三人は終始このスタイルにこわだわり、リオデジャネイロの姉妹都市である、ここ神戸市須磨海岸にブラジルの風を吹かせてくれました。「トリンカって面白い!」と心から思わせてくれた三人に、リスペクトです。

以上が、「JBG®須磨フレスコボールトリンカマッチ2023」の入賞者レポートとなります。

ビーチスポーツの五輪と呼び声高き『World Beach Games』を日本に招致すべく開催された「JBG®須磨」。JFBAでは、国内初となるトリンカ大会を実施しましたが、多くの方々がトリンカの魅力、ひいてはフレスコボールのさらなる魅力に触れる機会になったのではないかと思います。

この大会をもって、2023年度のJFBA主催フレスコボール大会は終了。改めて、シーズンを共に歩んでくださったフレスコボールLOVERSの皆さまに感謝申し上げます。

2024年は、JFBA設立11年目。次なる10年に向けて、新たな歩みを進めることになります。

新しい景色を、皆さんとご一緒に。

来年もどうぞよろしくお願いします。

 

〈お知らせ〉2024年シーズン計画は、年内に発表予定です。

 

■お問い合わせ
一般社団法人日本フレスコボール協会
ディレクター 山下祥(yamashita sho)有吉 徳斗(ariyoshi yasuto)
電話番号:03-6304-3295
メール:
contact@frescoball.org