日本フレスコボール協会(JFBA) オフィシャルブログ

一般社団法人日本フレスコボール協会のオフィシャルブログです。フレスコボールは、地球の裏側ブラジルはリオデジャネイロ発祥の新感覚のビーチスポーツで日本では2013年に協会が設立されました。当ブログでは、日本のフレスコボールの情報はもちろん、世界各国のフレスコボール協会や団体、大会の情報も発信します!思いやりのスポーツ、フレスコボールにご注目ください。

公開がすっかり遅くなり、申し訳ございません。U-23オンライン大会に始まり、ジャパンオープン、フレスコボールW杯と、JFBAにとっても歴史に残る”フレスコボール月間”の火蓋を切ることになった『U-23フレスコボールオンラインカップ2025』の大会レポートです!なお各ペアのリンクを押していただくと、試合動画をご覧いただくことができます。フレスコボール界の未来を担う若者たちの有志をぜひご覧ください。

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最多人数の明石会場「みんなでがんばりました!」

■フレッシュカテゴリ
「ペア同士が23歳以下」であることが条件。その冠の名にふさわしく、まさにフレッシュで、日本フレスコボール界に新たな風を吹かせる新星たちの舞台となりました。

◇男子カテゴリ
頂点に立ったのは、早慶大学生による西本&上野ペア。テニス経験があるという西本選手の能力をフレスコボール界若手のホープ上野選手が引き出す形で、強く美しきラリーを連発。「西本選手がフレスコボールを続けてくれそうだ」という嬉しい報せはJFBAにも届いており、今後の活躍に期待です。2位には大手前高松フレスコボール同好会から赤坂&渡邉ペアがランクイン。短い距離でのラリーとなり、アタック数は0となるものの、とにかく総打数を積み重ねました。3位は、岩手大学から東田&青沼ペア。7mを保ち、基本に忠実なラリーを披露。落球数がスコアに響くも、それは「攻めた証」。これぞフレスコボールというラリーをしてくれたお二人とJFBA公式戦で再び会えることを楽しみにしています!

・1位1091点 西本響平×上野彩高

・2位716点  赤坂竜紀×渡邉煌雅

・3位483点  東田健志×青沼晃杜

◇女子カテゴリ
奈良県立大における「チーム力」を感じることことになった女子カテゴリ。「誰か一人だけ上手い」のではなく、「みんなで上手くなる」ことに日頃からひたむきである結果だと感じ取れました。トップの太田&渡邉ペアは、普段の体育館とは違って大蔵海岸の白砂でのチャレンジを選択。総打数402、落球6というお手本のようなラリーで見事頂点に立ちました。2位の杉野&渡邉ペアは、総打数378、落球4。誰もが一度は出してみたい「落球5未満」をここで出す勝負強さに拍手です。3位は、江島&太田ペア。片方がアタックを143球も打ち込み続けるストロングスタイルで堂々の結果。いずれのペアも選手としての「個性」が光る結果となり、これからの飛躍に期待が高まります。

・1位1200点 太田夕貴×渡邉素江

・2位1116点  杉野陽香×渡邉素江

・3位933点  江島花音×太田夕貴

◇ミックスカテゴリ
ブラジルでも「花形」となりつつあるミックスカテゴリ。混戦を制したのは、四国・大手前高松フレスコボール同好会の神﨑&佐々木ペア。テニス経験を生かしたラリーで大人顔負けの5分間を披露しました。佐々木選手は先週末に行われた四国大会にも出場し、好ラリーを連発。フレスコボール女子界に黒船襲来の予感です。2位は、千葉会場でチャレンジした上野&安藤ペア。経験豊富な上野選手の思いやりあふれる配球に導かれ、安藤選手がアタックをしっかり打ち込む堂々の7mラリーで5分間を完走しました。3位は、鮎澤選手(岩手大学)と安藤選手(立教大学)によるペア。学校という垣根も簡単に越えてみせるのがフレスコボール。その可能性をビシバシ感じることができた二人でした。JFBA公式戦で会いましょう!
・1位668点 神﨑蒼人×佐々木結衣

・2位578点  上野彩高×安藤実麻

・3位265点  鮎澤拓生×安藤実麻


■クロスエイジカテゴリ
23歳以下の選手と24歳以上の選手の組み合わせによるカテゴリ。U-23同士だとラリーが難しい場合でも、このクロスエイジカテゴリなら出場できると可能性を感じ、その挑戦をしたユースたちにリスペクト。合わせてスポットライトを当てたいのは、ジャパンオープン一週間前という時期ではありながら「期待の新星のためならば」と一肌脱いだアツい先輩たちがいたということ。皆さん、ありがとうございました。

◇男子カテゴリ
1組のみの出場となるも、他のペアがいたとしても松村&山路ペアが優勝していたことでしょう。総打数410、落球12、総得点1,166点という堂々の高得点で見事頂点に。2025シーズン、全国で開催された全公式戦に出場し、さまざまなイベントにも足を運んだ松村選手。その一年を通じて出会った山路選手との「いつか組もう」という約束をここで叶えました。こうした「フレスコボールライフをまるごと楽しむ姿勢」こそが、この一週間後に発表されることになる「フレスコボール新人賞」たる所以なのかもしれません。「次は君の番だ」とバトンを受け取った山路選手が、鮮烈な全国デビューです。
・1位1166点 松村和修×山路峻平
2~3位出場者なし

◇女子カテゴリ
こちらも1組のみの出場となるも、「出場すると決めたこと」「出場したいと思わせたこと」、その両方の尊さが、このたびの岡本&加藤ペアの優勝を呼び寄せました。7m未満のラリーながら、堂々の総打数403、落球8。きっと今までたくさん練習したことが見て取れる5分間でもありました。周囲で応援する子どもたち、そして大蔵海岸の選手たちの声も印象的。こうして子どもたちがフレスコボールを好きでいてくれる、その実直なまなざしが、実は多くの大人に希望を与えているのだと思います。岡本聖子選手のリードも圧巻で、明石のキッズプレーヤーたちの可能性には目を見張るものがあります。今後のすべての子どもたちに期待です!
・1位553点 岡本聖子×加藤愛彩
2~3位出場者なし

◇ミックスカテゴリ
「クロスエイジカテゴリの可能性を最大限に引き出した」ともいえるミックス部門。優勝の上野&原ペアは、普段からJFBA公式戦の常連で「いつか見てみたい」組み合わせでもありました。2025シーズンは両選手ともスピードガンルールを歩んでいただけに、きっと難しかったであろうトラディショナルルールでの一戦。それでも、きっちり総打数447、落球10。さすがの試合巧者ぶりで頂点に立ちました。その二人に迫る勢いで2位につけたのが、山路&松村ペア。この一年間のフレスコボールライフにおける刹那をすべて伏線回収。山路選手との「いつか出よう」を夫婦二人で叶えました。結果、総打数391、落球12でフィニッシュ。山路選手は、松村夫妻と組んで知った「いける」感をまとって、2年目のシーズンへ――。3位は、フレッシュカテゴリで頂点に立った西本選手と岡井選手のペア。アタックインプレッション80点という攻めのラリーを終始披露。打って打って打ちまくった期待の新星が、岡井選手の心まで打った5分間のように映りました。いつかまた組むこともあるのでは、そんな期待すら抱いてしまうワクワクの5分でした!
・1位1313点 上野彩高×原七海

・2位1121点 山路峻平×松村美穂

・3位996点 西本響平×岡井花子

以上が、『U-23フレスコボールオンラインカップ2025』の大会レポートとなります。

思えば「フレスコボールの普及も、いよいよこれから!」というときに直面したコロナ禍。しかし、その逆境で得たのが「みんな離れていたって、フレスコボール大会はできる」ということ。当時の無謀とも言えるチャレンジに多くの選手がついてきてくださり、紡いでくれた「フレスコボール大会の新しいカタチ」によって、このたびの新人選手たちの舞台が用意されることとなりました。すべてのフレスコボールLOVERSたちにリスペクトです!

■お問い合わせ
一般社団法人日本フレスコボール協会
ディレクター 山下祥
電話番号:03-6304-3295
メール:contact@frescoball.org