日本フレスコボール協会(JFBA) オフィシャルブログ

一般社団法人日本フレスコボール協会のオフィシャルブログです。フレスコボールは、地球の裏側ブラジルはリオデジャネイロ発祥の新感覚のビーチスポーツで日本では2013年に協会が設立されました。当ブログでは、日本のフレスコボールの情報はもちろん、世界各国のフレスコボール協会や団体、大会の情報も発信します!思いやりのスポーツ、フレスコボールにご注目ください。

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「FRESCOBALL JAPAN TOUR 2025」第5戦、『フレスコボールフクマカップ2025』が、2025年6月21-22日に福岡県福津市・福間海岸で開催されました。九州地方では初となる公式戦開催。逗子フレスコボールクラブ、フレスコボール関西GVKと並び、初代JFBA公認地域クラブのある福岡で公式戦を開催できたことは、当協会としても価値ある一歩だったと考えています。

さて玄界灘を背に開かれた本大会、梅雨の時期の不安定なコンディションにもかかわらず、選手たちは最後まであきらめずにベストプレーを発揮してくださいました。本記事では、見事入賞を果たした選手たちを紹介いたします。

■特別協力
環境アクションアプリ「YUIMAALU(ゆいまーる)」を開発・運営する「一般社団法人くらげれんごう」との共催によるビーチクリーンイベントを開会式前に実施しました。選手には、携帯用ごみ拾いトングの提供も。JFBAでは、SDGs目標の一つ「海の豊かさを守ろう」を重点テーマとしてこれからも活動を続けてまいります。

■TOP Div.
男子カテゴリ入賞者


2ndステージ初戦となった本大会。1stステージにおける各ペアの得点差をどのように捉え、どのように勝ちに行くのかに注目が集まりました。

天候やスピードガン等の諸条件から、全体的に得点が伸び悩んでいると見受けられる中、男子カテゴリで堂々の強さを見せたのが、岸田&宮脇ペア。両者ともに70㌔以上の高速アタックを披露しながらも、どこかゆったりとした落ち着きのあるラリーで「威風堂々」といった仕上がり。1stステージ得点を大きく上回り、年間ランキングでもトップに躍り出ました。2,3位の表彰台に立ったのは、20代の若き侍たち。ペアごとの個性が次第に可視化され、今後の日本代表争いがますます楽しみとなる一戦でした。

1位
岸田直也×宮脇勇輔 22,797 pt

 

2位
中野克希×新城大樹 14,261 pt

3位
古川元樹×杉村秀樹 12,004 pt

 

女子カテゴリ入賞者

ブラジル大会を終えたばかりの落合&大和地ペアが1万点超のラリーで頂点に。ブラジル大会においては、両選手とも別のペアで出場していましたが、現地での刺激を受けて帰ってきたことは言うまでもありません。二人が披露したテンポよくエネルギッシュなラリーに、ブラジルの風を感じることとなりました。2,3位は、女子フレスコボール界の底上げを感じさせる若き顔ぶれとなり、今季の日本代表争いも混戦模様が予想されます。これに待ったをかけるべく、ミウラカップでライバルたちがどうのようなラリーを繰り広げるのか。そうした「点」ではなく「ストーリー」で楽しめるのも、フレスコボール年間ツアーの醍醐味です!

1位
落合真彩×大和地未沙子 10,971 pt

2位
山本彩佳×宮下ゆめ花 6,190 pt

3位
當麻早希×清水春花 5,043 pt

 

ミックスカテゴリ入賞者

3月のショウナンカップに続き、2万3000点台の高スコアで優勝を勝ち取ったのは、岸田&落合ペア。ミックスペアで両者ともに安定して70㌔台以上のアタックを打ち込めるというのは、他ペアとも一線を画す強さです。それでいて落球数は「6」。2位の大和地&大和地ペアは「2」、3位の宮脇&清水ペアは「7」と、落球一桁台でラリーを成立させるのが、ミックスカテゴリにおける入賞ラインとして、くっきりと示されたようにも思います。惜しくも入賞とならなかったどのペアも虎視眈々とその座を狙っているはず。今後の入賞争いからますます目が離せません。

1位
岸田直也×落合真彩 23,488 pt

2位
大和地亮太×大和地未沙子 13,543 pt

3位
宮脇勇輔×清水春花 12,625 pt

 

■2nd Div.
男子カテゴリ入賞者

2nd Div.で安定した強さと存在感を誇る橋本&谷口ペアが、オダイバカップに続いて二連覇を達成。今大会は、特に2位の小笠原&山本ペアとの「1点差」を逃げ切った形です。もしも落球が1球多ければ、アタックが1球でも入っていなければ…そのひりつくような「攻め」と「守り」のプレッシャーに打ち勝ったお二人に最大の拍手を送ります。惜しくも2位にとどまった小笠原&山本ペアによる今後のリベンジにも期待したいところ。3位には、中四国のフレスコボール界を引っ張る藤田&池田ペアが堂々のランクイン。西日本の選手にとってはホーム開催ともいえる本大会で、皆さん見事入賞に輝きました。おめでとうございます。

1位
橋本啓×谷口宗良 1,150 pt

2位
小笠原仁志×山本翔太 1,149 pt

3位
藤田然吏×池田英明 1060 pt

 

女子カテゴリ入賞者

1位〜3位までがわずか52点差に留まるという大接戦を制したのは、長谷川&村田ペア。村田選手の表彰式での涙には、ペアで何度も練習を重ね、向き合ったであろう過程が想像でき、一緒に練習してきた仲間たちにとってもうれしいであろう感動の勝利に全員が立ち会うこととなりました。2位の岡本&山下ペア、3位の荒木&松村ペアのラリーも「これぞ、フレスコボール!」という、ペアで向き合い、思いやりを繋げ、なにより二人で楽しくラリーをする様子が印象的。技術と思いやりの詰まったトラディショナル・ルールの可能性を引き出してくださっている皆さんに最大のリスペクトです。

1位
長谷川朝子×村田啓子 901 pt

2位
岡本聖子×山下みずき 853 pt

3位
荒木里香×松村美穂 849 pt

ミックスカテゴリ入賞者

逗子フレスコボールクラブのシンボルともいえる安達&長谷川ペアが、九州の湘南こと福間海岸で見事優勝。長谷川選手は、女子カテゴリに続いて二冠となります。落球数は「11」と、今大会の2nd Div.出場ペアにおける最少落球数タイを記録。総得点も1,000点を超え、目指すべきラリーのお手本ともいえる5分間だったのではないでしょうか。2位には、同じく湘南エリアから松山&樋山(TryEnoshimaフレスコボールクラブ所属)がランクインし、湘南の意地を顕示。そこにわずか「6点差」で猛追を見せたのは、すっかり大会常連となった松村ペア。いずれも表彰式では代理選手が受取となりましたが、その選手たちの笑顔を見れば「いかに仲間たちに愛されているペアなのか」を見て取れます。

1位
安達俊哉×長谷川朝子 1,125 pt

2位
松山光伸×樋山亜紀 1,040 pt

3位
松村和修×松村美穂 1,034pt

■特別賞
JFBA・ベストラリー賞
荒木悌二×木田幸二

四国フレスコボール界を長年牽引し続けている荒木&木田ペアが、JFBA審判団が選ぶベストラリー賞に。互いに50歳以上のマスター出場でありながら、それを感じさせない「総打数406(2nd 男子=3位)」「落球14(2nd 男子=4位)」という堂々のラリーを披露しました。アタックインプレッションも「7」が並び、『攻め』の二人だったことが見て取れます。選手としての個性はもちろん、ペアとなった瞬間にさらに違う個性が見えてくるのがフレスコボールの面白さ。この二人が実力で入賞する日もそう遠くないはずです。代理受取をした藤田・四国フレスコボール協会会長の笑顔が示すように、四国は老若男女で「ワンチーム」であるのがいつも印象的。フレスコボール界のシンボル的存在として、さらなる飛躍に期待します。

 

リードオフジャパン・ファッション賞
平山元×渡邉素江

二人の試合で紹介されたのは、「今シーズンすべての大会記録をユニフォームの背中に刻んでいる」というコメント。見てみれば、日付と得点が確かに刻まれ、そこからは大会ごとに記録更新を続けている二人の勝負強さすら感じ取ることができました。「FRESCOBALL JAPAN TOUR」を通じて、その地に足を運び、その地でフレスコボールを楽しむだけでなく、ファッションでもこの「TOUR」を楽しんでくださっていることを我々としても嬉しく思います。協賛「リードオフジャパン株式会社」様からは、「ズブロッカ アップルズー」が贈られました。おめでとうございます!

◇ズブロッカ アップルズー
ポーランドの世界遺産の森から採れる草「バイソングラス」を使った桜餅のような華やかな香りを持つフレーバードウォッカ「ズブロッカ バイソングラス」に、りんご果汁と炭酸が加わった新定番カクテル。

九州初開催となった本大会。「フレスコボール福岡」のクラブの皆さまのあたたかなおもてなしを始め、選手の多くのご協力があって、大会を終えることができました。誠にありがとうございました。

また本大会では、スピードガン位置変更による球速低減があり、皆さまにご迷惑をおかけしたことを改めてお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。

▼参考
【お詫び】スピードガン位置変更による球速低減事象

次回大会は、6年ぶりの三浦海岸開催となる『フレスコボールミウラカップ2025』です。週末に会場でお会いしましょう。

■お問い合わせ
一般社団法人日本フレスコボール協会
山下祥
電話番号:03-6304-3295
メール:contact@frescoball.org