日本フレスコボール協会(JFBA) オフィシャルブログ

一般社団法人日本フレスコボール協会のオフィシャルブログです。フレスコボールは、地球の裏側ブラジルはリオデジャネイロ発祥の新感覚のビーチスポーツで日本では2013年に協会が設立されました。当ブログでは、日本のフレスコボールの情報はもちろん、世界各国のフレスコボール協会や団体、大会の情報も発信します!思いやりのスポーツ、フレスコボールにご注目ください。

「FRESCOBALL JAPAN TOUR 2023」を経て選出された日本代表選手たちが、2024年9月27-29日にポルトガル・カシュカイシュ・カルカヴェロスビーチで開催された「World Beach Racket League ポルトガル大会(LUSITANA INTERNATIONAL CUP 2024)」に出場しました。

3日間で1カテゴリ5試合(予選3試合・決勝2試合)、2カテゴリに出場した選手は10試合を行うタフな大会で、日本選手団全ペア入賞という活躍を見せました。これから日本代表を目指す方にも有意義な内容となるよう、本ブログでは日本とは異なる国際ルール等も踏まえ日本選手団の結果報告をしていきたいと思います。

LUSITANA INTERNATIONAL CUP 2024 ルールに関して
✓1試合=7分間(落球ごとに時間停止)
✓各選手の55㎞/h以上の打球がそれぞれ得点化(速いほど高得点)
✓返球までの時間が0.5秒未満の場合、その打球の得点が2倍となる
✓20落球まで、落球した打球の速度分が減点(70㎞/hの打球で落球した場合-70pt)
✓バランス得点はなし

ブラジル選手権同様、「スピードガン」を使用した採点方法ですが、試合時間から始まりルールがかなり違うことに驚きます!
今大会のルールでは、バランス得点がないため、アタック・ディフェンスという概念もなくすことになります。そこで「フォア&フォア」を選択するペアもおり、男子準優勝のポルトガルのトップペアも「フォア&フォア」で両者がアタックをするラリーを見せました。

「フォア&フォア」「フォア&バック」どちらの戦い方でも、「①ハイスピードな打球・コントロール」「②高いレベルで維持する体力・集中力」「③得点を意識したクレバーな試合運び」のすべてが求められます。

現地で明らかになるルールもあり、短期間での調整は体力的にも精神的にもかなり厳しかったはず。そんな中、日本代表選手団は、他のペアの試合中に球速や得点を分析し伝える役、時間を伝える役、日本のファンに試合をライブ配信する役など、チームジャパン総力を挙げて戦い抜きました。
このチーム力があったからこそ、全ペア入賞という快挙へ繋がったと思います。

それでは、日本選手団の戦績レポートを紹介していきます。

◾️男子カテゴリ

<男子カテゴリ・優勝>五十嵐恭雄&赤塚康太ペア


予選では「フォア&フォア」「フォア&バック」両方を試しました。どちらでも4万点を超える高得点を叩き出し、他国をも寄せ付けない強さを見せました。中でも予選2回目の「フォア&バック」は、アグレッシブルな展開に。互いに70㎞/h後半から80㎞/h台のアタックを連続し、会場の空気を一変させる5万点越えの圧巻のラリーでした!

<男子カテゴリ・第3位>松井芳寛&中野克希ペア


予選から決勝まで徹底して「フォア&バック」を選択したお2人。予選を4位で通過し、決勝ラウンドへ。決勝では疲れが見えるペアが多い中、2試合とも自らの記録を更新し、見事逆転!3位入賞を果たしました。このスタイルで勝つという強い意志と精神力、大会期間中にも進化し続ける姿に心が惹きつけられました!

◾️ミックスカテゴリ

<ミックスカテゴリ・優勝>赤塚康太&落合真彩ペア


予選1回目で「フォア&フォア」「フォア&バック」を試し、「フォア&フォア」で戦うことを選択。予選2位通過で決勝ラウンドへ。決勝2回目の最終試合にして5万点を超え、お2人の最高得点を記録しました。常に”何をするか”を考えながらプレーし、決勝の2試合をとっても、課題とストロングポイントを明確に持って戦っているように見えました。上手さだけではない、強さが伝わる素晴らしいラリーでした!

<ミックスカテゴリ・準優勝>五十嵐恭雄&宮山有紀ペア


他のペア同様、ベストなスタイルを探りながら予選2回を戦い、迎えた予選3回目。51,568点を叩き出し、この記録はミックスカテゴリにおける大会記録・世界記録更新となりました!国内大会でも圧倒的なパワー・スピード・コントロールを誇るお2人、スタイルを「フォア&フォア」に変えてもぶれることはありません。決勝ラウンドでは悔しい表情を浮かべていましたが、会場を巻き込む迫力のラリーでした!

<ミックスカテゴリ・第3位>中野克希&鈴木麻衣子ペア


予選2回は「フォア&バック」を選択、鈴木選手の力強くコントールの良いアタック、そのリズムを寸分も狂わせない正確な中野選手のディフェンスは、このペアはこのままで行くと思った人も多いのではないでしょうか。ところが、その後は「フォア&フォア」を選択、見事記録を更新しました。挑戦する気持ち、柔軟に戦う対応力、それを擦り合わせるペアとのコミュニケーション、ペア競技の魅力を感じるラリーでした!

以上、大会レポートとなります。
所属する地域クラブ、現地に駆けつけて応援する人、ライブ配信で深夜まで見守り、応援する人、たくさんの人へ感動を届けてくださった選手の皆さんへ感謝の気持ちでいっぱいです。心を動かす姿を見せてくださり、ありがとうございました!

■お問い合わせ
一般社団法人日本フレスコボール協会
事務局長 大久保 美音(okubo mion)
電話番号:03-6304-3295
メール:contact@frescoball.org