先週末に開催されました国内フレスコボールの祭典、最高峰の大会「ビオレUVアスリズムフレスコボールジャパンオープン2021」
過去最高レベルと断言して良い熱戦の中、見事入賞・受賞されたペアを本ブログでご紹介させていただきます。
ファッション賞
岡本千聖(GPA)×岡本聖子(GPA)ペア
兵庫県大蔵海岸を拠点とするGPA所属の母娘ペア。
娘さんはなんと公式戦史上最年少の小学3年生選手。
プレイ中もプレイ外でもとっても仲睦まじいこのペアは、お洒落なお揃いのセットアップコーデがとてもよく似合っていました。
しかし評価すべきはファッションに留まらず、小学3年生ながらお母さんとしっかりコミュニケーションを取りながら立派なラリーを展開していたこと。
これぞフレスコボールの特色の一つである「世代・年代を超越して楽しめる」という点を体現したペアでした。
これからも親子仲良くフレスコボールを愛していただければ幸いです。
受賞おめでとうございます。
副賞として、
MANHATTAN MARGARITA様提供の
・オリジナルキャップ
・リキュールボトル
B’s INTERNATIONAL様提供の
・X-girl LEOPARD FACE L/S TEE DRES
・X-LARGE SLANTED OG CREW NECK SWEAT
が贈られました。
※写真は、代理受取人の関西フレスコボール協会(KFBA)会長 山下祥
男子カテゴリ
第3位
赤塚康太×芝卓史(FBF)ペア -写真:右
総得点:1761
視線の先には常に「ブラジルで勝つには」という視座でプレイしている上位プレイヤーの中でも、そのストイシズムが色濃いであろうこの二人のペア。
今回の大会においてはジャパンオープンというタイトルを確実に獲るという強い気迫を感じる立ち上がりでした。
おそらく自身達の出せる最高速度のラリーから若干コントロール重視のスピードへ抑えて(それでも爆速なのですが)いたように見え、それが逆に勝利への堅い意志であると感じました。
前半スイッチングも軽やかな2分弱のビッグラリー。その後もタイムアウト以降2分30秒のビッグラリーと高い集中力で落球2を保持。
しかし残り30秒を切ったところで落球が続き最後のブーストをかけること適わず終了。
大変悔やまれる結果でしょうが、魅せてくれたそのハイレベルなラリーは間違いなく国内トップクラスのものでした。
このペアのラリーは特に、フォーム・打ち姿がTHE FRESCOBALLなのです。痺れる5分間をありがとうございました。
第2位
斉藤亮太(ZFC)×五十嵐恭雄ペア -写真:左
総得点:1765
オキナワカップ・アリアケカップと惜しくも2位の座が続いているこの二人こそ、何が何でも獲りたかったであろう本大会。
男子カテゴリそして大会1日目のトリを飾る出場で、既出場ペアの結果からのプレッシャーも相当高かったと思われる中、立ち上がりから非常に落ち着きあるラリーを展開。
五十嵐選手の豪快なフォームから繰り出される野性味あるアタックと斉藤選手の柔軟さと高い技術に支えられたフォアディフェンスによりテンポよく得点を積み重ねていきます。
3分辺りで2発出た五十嵐選手の利き手と逆のスイッチアタックなどテクニックとパワー満載のラリーが会場を沸かせたりと、タイムアウト後を同ペースで耐えきれば…というところでしたが惜しくも落球1を加算してしまいます。
しかしその後のラスト1分のブーストのかかったラリーは超圧巻。1球ごとにスピードが上がっていく様は垂涎そのもの。
最高に格好良いラリーをありがとうございました。
優勝
外山祐次(ZFC)×新城悠也ペア -写真:中央
総得点:1788 (総合トップ)
ハイレベルな本大会をカテゴリのみならず総合でも制したのは、本大会中最も5分間を集中することができたこのペアでした。
ほとんど横移動の無かったラリーのその内容は、まるで置きに行ったものではなくスピードとパワーある攻めのラリー。
タイムアウトを取ったところで落球は3。後半をノーミスで駆け抜けることができればというところこの2人はそれをやってのけました。
およそ2分半の後半、一度も落とさず、一度も手を緩めることなくむしろボルテージを上げながら。
ラスト10秒の外山選手のアタックと新城選手のアタック同等のスピード返球のディフェンスの応酬は、息をすることを忘れるほどに会場を魅了していました。
「終わってほしくない5分間」
優勝コメントでもそう仰っていましたが、おそらく会場も同じことを思っていたくらいに陶酔させるラリーだったと思います。
優勝、そして日本代表内定、本当におめでとうございます。
副賞として、
B’s INTERNATIONAL様提供の
・X-LARGE CAMO STANDARD LOGO L/S TEE
さらに総合トップ賞として
・X-girl REUSABLE BAG
NEW ERA様提供の
・9FORTY A-Frame トラッカー ラバーロゴ ボックスロゴ ラバーパッチ
・ボックスパック 32L
が贈られました。
女子カテゴリ
第3位
宮下ゆめ花(GPA)×山本彩佳(GPA)ペア -写真:右
総得点:1417
前大会のアリアケカップで初の入賞を果たした、明石GPAの代表も務めるフレッシュペアが、最高峰ジャパンオープンの舞台でも見事入賞。
そのプレイはもはやフレッシュと形容しては失礼に値するほどに堂々たるもので、特にアタックフォームやパワーは同門関西の宮山選手の遺伝子を感じさせるほどに格好良いものでした。
間違いなく優勝を狙えるラリーの質でしたが、コントロールに苦しみ落球によりペースを掴みそこねてしまったか…。
しかしそれでも一桁台の落球8で5分間を走りきり見事3位入賞。総アタック数は2位と1打差と、いかに2人が攻めてプレイをしていたかが数字から覗うことができます。
さらなるスキルの伸びしろとペアの成熟に期待を禁じえないラリーでした。入賞おめでとうございます。
第2位
落合真彩×青木沙耶香ペア -写真:左
総得点:1494
互いに女子カテゴリでも屈指のパワーラリーを展開することのできる2人。
オキナワカップ・アリアケカップと2大会連続カテゴリ優勝を積み上げてきた本ペアは、当然年間ランキングを待たずして日本代表内定を決めたかったことでしょう。
気合充分の立ち上がりから低く力強いラリーの応酬を繰り広げます。
しかしここからブーストがかかる、というところで若干制球に苦しみなかなかゾーンに入ることを邪魔されてしまっている印象を受けます。
ただそれでも蓋を開けてみれば、総打数500オーバーで、アタックバランスポイントはカテゴリトップ。
落球の差と落球が与えるであろう他項目への影響の差が、1位と比較したときに想定し得るものよりそこまで開いていない点から、いかに速いスピードでラリーをし、スイッチングも冷静にカウントしてやっていたかが分かる結果でした。
さすがの熟練度。普段の練習でどれだけ意識を高く保てていたのかという背景を窺い知ることができる5分間でした。
もっともっとこの先の二人の合致を見たいと思わせてくれるラリーでした。入賞おめでとうございます。
優勝
風味千賀子(GVK)×宮山有紀(GVK)ペア -写真:中央
総得点:1567
ペア結成から3年。強い絆と友情で競技最前線をひた走る、まさに日本フレスコボールの象徴と言って過言ではないこの2人。
今年はフレスコボールにもっと向き合う為に、生き方を変えるという非常に覚悟ある決断をした二人は、前2大会いずれも2位と結果に苦しんでいました。
優勝コメントで風味選手がこれまでの苦悩を吐露する場面もありましたが、プレイ中はまったくそんなことは感じさせない、むしろ晴れやかで清々しい2人本来のラリーを展開。
宮山選手の圧倒的に力強い、腕とラケットとボールが三位一体となった直線的で伸びのある軌道のアタックと、それをしっかりと受け止め柔らかに打ちやすいところへ返す技術高いディフェンスが、好循環を生み出し徐々に二人がノッていくのが見て取れました。
途中落球しそうな場面も、絶対に落とすまじという強い気迫を感じるフットワークでラリーに回帰させ、攻めに攻めた結果の落球3。
ついに2人らしいラリーで、2人らしい優勝を飾ることが出来たと思います。
優勝、そして日本代表内定本当におめでとうございます。
副賞として、
B’s INTERNATIONAL様提供の
・X-girl FACE L/S TEE
NEW ERA様提供の
・9THIRTY ウィズフェザー ニューヨーク・ヤンキース
・スマートパック 28L プリントロゴ
が贈られました。
ミックスカテゴリ
第3位
新城悠也×青木沙耶香ペア -写真:右
総得点:1620
新城選手、青木選手ともに前日高いパフォーマンスを発揮しており、そのギアを落とすことなく両者叩き合いの1分間ビッグラリーから立ち上がります。
打ち合う二人のスキルやラリーのレベルの高さはもちろん目に入ってくるのですが、それよりもとても楽しんで互いに打ち込んでいる様子の方が印象が強く、空気の良いラリーが続きます。
若干スイッチングに苦しみ最終的な落球は7でしたが、総打数も500超、総アタック数250と申し分ない攻めのラリーで見事3位入賞。
両者2カテゴリでの入賞という結果になりました。本当におめでとうございます。
第2位
外山祐次(ZFC)×落合真彩ペア -写真:左
総得点:1699
ミックスカテゴリ特有の比較的和やかな空気感で進行していた2日目の中でまず一閃したのは本ペア。
前日ともに男子・女子カテゴリで高いパフォーマンスを発揮した2人でしたが、その良い流れを切らすことなく立ち上がりからバチバチに打ち合います。
低め高めにぶれたボールも持ち前の機動力でカバー。次第にゾーンに入り、初打からいきなり2分超えのビッグラリー。
最初のタイムアウト時点では落球1。後半はさらにスピードを上げ、リスク度外視のパワーラリーを繰り広げた結果、2日目では最初に総打数500超えで落球も5に抑えるという結果を出し、インプレッションポイントも満点と会場の空気をガラリと変えました。
間違いなくこれ以降のペアに良い意味で刺激とプレッシャーとを与えた、影響力あるラリーであったと思います。
惜しくも優勝には届きませんでしたが、見事な2位入賞でした。おめでとうございます。
優勝
岸田直也(GVK)×宮山有紀(GVK)ペア -写真:中央
総得点:1740
ミックスカテゴリを見事制したのは、今年オキナワカップでも優勝を飾った関西が誇るミックスペア。
両選手ともに思い切り打ち込む攻撃的なアタックで攻め、それを直線的ディフェンス返球でつなぎ、その打音はまるでアサラトを打ち鳴らしているような心地良さで得点を積み重ねていきます。
宮山選手のアタックは一打ごとに切れ味を増し、予断を許さないようなシリアスかつスリリングなラリーが続く中、この場面タイミングでそれをするか!?と会場を驚愕させた岸田選手の背面ショットの成功など、ショーマンシップも内包した素晴らしい5分間でした。
この内容で落球3とは…。現行インプレッションポイント制度の限界を感じさせられるラリーでした。
岸田選手はミックスカテゴリ優勝と日本代表内定、宮山選手は女子カテゴリに続き2冠、本当におめでとうございます。
副賞として、
B’s INTERNATIONAL様提供の
・X-girl LEOPARD FACE L/S TEE DRES
・X-LARGE SLANTED OG CREW NECK SWEAT
が贈られました。
以上、ビオレUVアスリズムフレスコボールジャパンオープン2021の全入賞者のご紹介でした。
冒頭でも触れたように、本大会は間違いなく国内フレスコボール史上最高競技レベルの大会であったと思います。
フレスコボールジャパンオープンが、ビオレUVアスリズムフレスコボールジャパンオープンとして生まれ変わってから早3年。
この3年で、競技レベルはもちろんのこと運営の仕組みや演出、大会の質も右肩上がりに向上できていることを実感した大会でもありました。
それはフレスコボールというスポーツを愛してくださっている皆様と、フレスコボールというスポーツに可能性を感じ応援・協賛してくださっている企業様や団体様、サポート会員様の支えによるものに他なりません。
その支えのおかげで、今年も日本最高峰の競技大会・国内フレスコボールの祭典の名に恥じない大会とすることができました。
改めまして御礼申し上げますと同時に、この競技の可能性を最大限に伸ばし具現化していくためにこれからも邁進いたしますことをお約束いたします。
本当にありがとうございました。
最後に、
年内4大会目について
以前告知しました通り、年内は全4大会の開催をもって締め括ることを目指しております。
年内最後の大会については、現在兵庫県大蔵海岸公園での開催に向けて目下調整中です。
日程は、11月13日(土)14日(日)の2日間。
ワクチン接種の普及や、全国各地での緊急事態宣言解除に向けての動きが報道されていることを受け、
三度関西での公式戦開催を目指して動いております。
開催条件としては「開催地が開催日時に緊急事態宣言下で無いこと」という点は変わりありませんので、
現時点で開催を確約できるものではございませんが、各報道を鑑みても今度こそ開催は可能ではないかと希望を持っております。
エントリー開始日時や詳細については追って協会公式ブログより発信いたします。
今しばらくお待ちくださいませ。
またビオレUVアスリズムフレスコボールジャパンオープン2021までの結果を反映した年間ランキングを更新いたしました。
下記URLよりご覧ください。
http://www.frescoball.org/ranking
一般社団法人日本フレスコボール協会
事務局長:厚地達郎
お問い合わせはこちらまで
一般社団法人日本フレスコボール協会
電話番号:03-6304-3295
メール:contact@frescoball.org