
日本初の国際大会「JBG®須磨フレスコボールワールドカップ2025」が、10月4日・5日の2日間、神戸市須磨海岸にて開催されました。
世界各国からトッププレイヤーが集結し、かつてない熱気と感動に包まれた2日間。スピードガンを用いた【PRO Match】、そして三人の息を合わせた【TRINCA Match】の両種目が行われ、まさに世界最高峰のプレーが繰り広げられました。どのペアにも、それぞれの物語があり、ベストラリーを存分に披露しました。この大会は、世界をつなぐ新たなステージの幕開けであり、今後のフレスコボールの国際的な発展への期待を大きく高める、記念すべき歴史的一歩となりました。
今回のブログでは【PRO Match】の入賞者紹介を行っていきます!
【PRO Match】
男子カテゴリ入賞者
男子カテゴリ優勝「Filipe Gayan×Vinicius Nunes」 28,661pt
※賞金:共同協賛社*より賞金5万円を贈呈
*共同協賛社=ジャンボフェリー株式会社/株式会社商船三井さんふらわあ/阪九フェリー株式会社/宮崎カーフェリー株式会社

優勝を果たしたのは、「Filipe Gayan × Vinicius Nunes」ペア!
地球の裏側・ブラジルからやってきた2人は、本場の意地と誇りを見せつけ、堂々たる勝利を収めました。
そのプレーはまさに圧巻。圧倒的なアタックスピードと、どんな状況でも崩れない抜群の安定感は、“世界トップ”の称号にふさわしいものでした。今回の彼らのパフォーマンスは、日本のフレスコボール界にとって大きな刺激となり、これからの選手たちの目標・指標となることでしょう。世界最高峰のプレーを間近で見せてくれたことに、心からの敬意と感謝を込めて、日本に来てくれて、本当にありがとうございました!


男子カテゴリ準優勝「宮脇勇輔&岸田直也」 27,131pt

日本最高記録を大幅に更新し、ブラジル選手たちにあと一歩まで迫るも、惜しくも準優勝となりました「宮脇勇輔&岸田直也」ペア!
約10メートルという広いラリー間隔を保ちながら、「世界で勝つためには何が必要か」を考え抜き、それを実践したチャレンジングな試合でした。攻めのアタックスタイルにより落球減点が6%となりましたが、それも果敢に挑んだ結果です。もし落球がなかった場合の素点は28,863ptと、優勝スコアを上回る数字。日本人選手がここまで世界と互角に戦えることを見事に証明してくれました。12月のブラジル選手権への挑戦も控えるお二人の、さらなる飛躍に大きな期待が高まります。


男子カテゴリ3位「外山祐次&赤塚康太」 26,010pt

熱量籠った感動を与えるラリーを披露した「外山祐次 × 赤塚康太」ペアが、堂々の3位入賞を果たしました。
年間を通しても、最も心に響くラリーを見せてくれたペアと言っても過言ではありません。一球一球に込められた想い、これまで積み重ねてきた努力や苦悩がプレーの中ににじみ出ており、そのストーリーの深さが見る者の心に鮮やかに浮かび上がってきました。今大会ではプレー中に自然と笑顔があふれ、見ている人の心を動かす、強い中にも温かみのあるラリーを披露しました。


【PRO Match】
女子カテゴリ入賞者
女子カテゴリ優勝「落合真彩&大和地未沙子」 16,431pt
※賞金:共同協賛社*より賞金5万円を贈呈

国内ランキング1位の実力を余すことなく発揮し、堂々たる優勝を果たしたのは「落合真彩 × 大和地未沙子」ペア!
今大会では「Over50」アタックが251球に達し、圧倒的な攻撃姿勢を貫いたそのラリーは、まさに“エネルジーア”そのものでした。
上位3組の中では最も落球が多かったものの、それすらも攻めの姿勢の証。驚異的なアタックスピードと、それに正確に対応する安定したディフェンスが噛み合い、今シーズンの集大成にふさわしい内容となりました。12月に開催されるブラジル選手権にも出場予定の2人から、今後も目が離せません!


女子カテゴリ準優勝「宮山有紀&風味千賀子」 15,437pt

長年にわたりフレスコボール界の最前線を走り続けてきた「宮山有紀 × 風味千賀子」ペアが、堂々の準優勝。
今年6月には悲願のブラジル選手権優勝という歴史的快挙を成し遂げ、さらなる進化を遂げた2人が、今回も抜群の安定感を披露しました。女子カテゴリで最小の落球数を記録し、そのプレーからは極限まで研ぎ澄まされた集中力と、揺るぎない信頼関係が伝わってきました。とっさの反応、カバー力、流れるような自然なチェンジ、まるで阿吽の呼吸。長年積み重ねてきた経験が、そのままラリーに表れた素晴らしいラリーでした。


女子カテゴリ3位「岡井花子&松本沙耶香」14,789pt

ペアとしての自己最高得点を大きく更新し、見事3位入賞を果たしたのは「岡井花子 × 松本沙耶香」ペア!
女子カテゴリ最速となる75kmの強烈なアタックを繰り出す松本選手と、その勢いに正確かつ柔軟に応える岡井選手のディフェンスが絶妙に噛み合い、2人にしか生み出せないラリーを存分に披露しました。どんな体勢からでも打ちやすいボールを返す岡井選手の丁寧な繋ぎと、松本選手の思い切りの良い攻めが、まさに理想的な攻守のバランスを実現。無駄のない洗練されたプレーの中で、常に笑顔を忘れず楽しそうにプレーする姿も大きな魅力のひとつ!


【PRO Match】
ミックスカテゴリ入賞者
ミックスカテゴリ優勝「赤塚康太&宮山有紀」 26,438pt
※賞金:共同協賛社*より賞金5万円を贈呈

ミックスカテゴリの最高峰の戦いを制し、見事優勝を果たしたのは「赤塚康太 × 宮山有紀」ペア!
勝敗を分けたのは、わずか30点という紙一重の差。1球でもアタックをためらっていたら結果が変わっていたかもしれない、そんな緊迫した展開の中で、常に攻めの姿勢を貫きました。逸れたボールでさえアタックで返すというストロングスタイルを貫き、リスクを恐れず一打に魂を込めた姿は、見るものを惹きつけ会場を大いに沸かせました。その一貫した挑戦心と判断力、そして限界まで引き出された最高のラリーでした!


ミックスカテゴリ準優勝「落合真彩&岸田直也」26,408pt

抜群の安定感に加え、随所で爆発力も見せつけた「落合真彩 × 岸田直也」ペアが、堂々の準優勝を獲得!
ラリー全体を通して逸れ球が非常に少なく、ディフェンスからのアタック率も驚異的な高さを誇るハイパフォーマンス。安定した土台の上に構築された攻撃的なラリーは、まるで精密に振付けられたダンスのような美しさを感じさせました。終盤には岸田選手がラストスパートで爆速アタックを次々に繰り出し、それをしっかりと受けきる落合選手の対応力も光りました。常に集中を切らすことなく、最後の1球まで得点を伸ばし続ける姿勢は見るものを惹きつけました。


ミックスカテゴリ3位「Filip Gayan&宮山有紀」 24,973pt

ブラジルの最高峰と日本の最高峰が夢の共演「Filip Gayan&宮山有紀」ペアが3位入賞です!
ブラジル代表として世界屈指の実力を誇るFilip選手と、日本を代表する宮山選手の初タッグは、事前の練習時間も限られる中での“ぶっつけ本番”という状況だったかと思います。それにも関わらず、両者の卓越した対応力とプレーの引き出しの多さにより、お互いの長所を最大限に引き出し合い、躍動感あふれるアタックの応酬を展開。攻守にわたって息の合った連携を見せ、会場を大いに沸かせるハイレベルなラリーを披露しました。


【PRO Match】
マスターカテゴリ入賞者
昨年度から導入されたマスターカテゴリ。昨年は大会派遣の延期なども重なり、ブラジル選手権への出場はかないませんでしたが、今シーズンはすべてのマスターカテゴリ代表ペアが、ブラジル選手権への挑戦を表明してくれています!今大会はもちろん、シーズンを通じても代表争いは熾烈を極め、その中を勝ち抜いたのが今回の入賞ペアたち。まさに日本が誇る経験と実力を備えた選手たちです。そのプレーと情熱を、ぜひブラジルの地でも存分に発揮してください!
男子カテゴリ優勝「石河洋一郎&井上和明」5,394pt

様々な想いを胸に「絶対に日本代表になる」と誓い、その言葉を現実のものとした「石河洋一郎 × 井上和明」ペアが、今大会でも見事な優勝を飾りました!
今シーズンは代表選考レースの中でも圧巻の安定感を見せ続け、今大会ではペア最小落球、自己最高得点を更新。最高63kmのアタックを繰り出す井上選手に対して、石河選手が熱のこもった正確なディフェンスで丁寧にラリーを構築。積み上げてきた努力と信念が形となった、素晴らしいラリーでした。


女子カテゴリ優勝「鈴木夏子&仙道冬子」4,200pt

フレスコボール界初となる姉妹での日本代表選出を果たした「鈴木夏子 × 仙道冬子」ペアが、ワールドカップでも堂々たる優勝!
鈴木選手は美しいアタックフォームから、内側に食い込んでくる難しいボールもしっかりと引き込み、力強く打ち返す正確なアタックが魅力。一方の仙道選手は、常に相手が一番打ちやすいスピードと位置にボールを返す、抜群の安定感を誇るディフェンスを見せました。姉妹ならではの自然な呼吸と信頼感が見ている側にも伝わる、ラリーでした。


ミックスカテゴリ優勝「後藤亨&後藤章子」6,662pt

シーズン通しても圧倒的な力を見せつけた「後藤亨&後藤章子」ペアが圧巻のラリーを披露し見事優勝です!
一番練習している自負があると語っていたお二人、自分が逗子に訪れた際もずっとスピードガン計測を重ねて試行錯誤しながら練習を行っていました。技術・戦術・信頼、すべてを兼ね備えた成熟度の高いラリーは、まさに円熟の域。ラリー中も積極的に声を掛け合い、終始良い雰囲気の中で繰り広げられるプレーは、観る者を自然と惹きつけます。今大会では自己最高得点も更新し、まだまだ進化を続けるお二人から目が離せません!


【PRO Match】
ベストラリー賞
「Cobi Haiat&Victor barda」
※NEW ERA様からバッグ2種がそれぞれ贈呈。

イスラエル代表の「Cobi × Victor」ペアが、今大会のベストラリー賞に選出されました!
戦争の影響により、直前まで参加が確定できない不安定な状況にも関わらず、遠く離れた日本の地へ、ワールドカップのために来日してくださったお二人。その熱意と覚悟に、心からの敬意を表します。イスラエルで主流のラケットスポーツ「マトコット」は、フレスコボールよりも小さなボールと軽量なラケットを用い、ラリー回数を競う競技。そんなバックグラウンドを持つ彼らが披露した、振り下ろすような爆速の“マトコット式アタック”は圧巻の一言!会場全体が沸き上がるほどの熱量で、最後まで観客を魅了する素晴らしいラリーを見せてくれました。


「大川拓真&Jose Asensio」
※NEW ERA様からバッグ2種がそれぞれ贈呈。

スペインから単独で来日してくれたJoseと大川拓真選手がベストラリーを獲得!
ワールドカップ開催を聞きつけ単独でも来日を決めてくれたJose選手。普段はアクセサリー作家としての顔を持ち、夜はDJとしても活動する多彩な才能の持ち主である彼は、その所作ひとつひとつが魅力的。フレスコボールでは圧倒的なパワーを誇るアタックが最大の武器で、今回も豪快かつ鋭いショットを連発。大川選手との息の合ったボレーボレーは完成度が高く、スピードとスリルに満ちた“ワクワクするラリー”で会場を大いに沸かせました。


【PRO Match】
ファッション賞
「松井芳寛&Jun Park」
※リードオフジャパン株式会社様から「ズブロッカ アップルズー」1ケースが贈呈

日本と韓国のフレスコボールをつなぐ架け橋となってくれたお二人が、今大会のファッション賞に選出されました!
韓国フレスコボール協会の会長・Jun選手と、海外選手との交流も盛んな松井選手がペアを組み、二人のオリジナルTシャツを身にまとってワールドカップに参戦。
開催決定の報を受け、松井選手はすぐに韓国へ渡り、直接Jun選手に出場を打診。Jun選手もその想いを快く受け入れ、今回のペアが実現しました。国境を越えた友情と情熱が形となったこのペアの存在は、まさに国際交流の象徴。今後も、日本と韓国のフレスコボールをつなぐ重要な架け橋として、さらなる活躍が期待されます!


夢のような期間だった「JBG®須磨フレスコボールワールドカップ2025」。
ほんとに全国の多くのフレスコボーラーの皆様のご協力、参加してくださったすべての海外選手、スポンサーの皆様、日本ビーチ文化振興協会様のおかげで当イベントを完遂することが出来ました。この場をお借りして再度御礼申し上げます。
これを単発で終わらせるわけにはいきません。次へのステップへの試金石としてしていくためにも我々一同さらにフレスコボールの普及発展に努めて参りますので引き続きよろしくお願いいたします。
■お問い合わせ
一般社団法人日本フレスコボール協会
事務局長 有吉 徳斗(ariyoshi yasuto)
電話番号:03-6304-3295
メール:contact@frescoball.org