日本フレスコボール協会(JFBA) オフィシャルブログ

一般社団法人日本フレスコボール協会のオフィシャルブログです。フレスコボールは、地球の裏側ブラジルはリオデジャネイロ発祥の新感覚のビーチスポーツで日本では2013年に協会が設立されました。当ブログでは、日本のフレスコボールの情報はもちろん、世界各国のフレスコボール協会や団体、大会の情報も発信します!思いやりのスポーツ、フレスコボールにご注目ください。

「FRESCOBALL JAPAN TOUR 2024」の激しい代表争いを見事勝ち抜き選出された日本代表選手たちが、2025年6月7-8日にブラジル・リオデジャネイロ・イパネマビーチで開催された「フレスコボールブラジル選手権〈CIRCUITO CARIOCA DE FRESCOBOL 2°〉」に出場しました。

フレスコボーラーの思いが詰まった“ジャパンブルー”のユニフォームに身を包み、日本代表選手たちはイパネマの地でそれぞれがベストを尽くしました。本場ブラジルの舞台で、日本の競技レベルの向上をしっかりと示した今大会。日本代表選手団が大活躍を遂げた本大会の結果を、本ブログにてご報告します!

ブラジル選手権のルールは、基本的に日本の「Top Div.」と同じと思っていただいて大丈夫です。ルールの違いに関して気になる選手もいるかとと思いますので、ここでは違う部分を紹介していきます。

■ブラジル選手権ルール(日本と違う部分)
・予選+決勝の2部制
初日に予選を行いその上位5組が2日目の決勝に進出。1日目と2日目の合算値が最終得点となり順位が決まります。
・アタックバランス (ペア間で得点の差が30%以上開くと無得点化)
差が出た場合でも高得点者の個人スコアは加算されますが、差が解消されるまで試合の最終得点には含まれません。試合終了時に差が残っていれば、その加算分は無効になります。
・コンボボーナス
ブラジルではコンボボーナスはありません。
・落球数による強制終了
20回目で試合打ち切り。

日本とブラジルでのルールの違いを理解したところで、大会戦績レポートをご紹介していきます!

■男子カテゴリ

<男子カテゴリ5位>五十嵐恭雄&赤塚康太ペア

五十嵐恭雄&赤塚康太ペアは、日本での練習や国内大会でも常に「ブラジルで勝つ」ことを見据えて鍛錬を重ね、昨年に続く2度目のブラジル選手権に挑みました。試合中は落球毎に会話をしながら試合を組み立てていき、ラリーに入れば阿吽の呼吸でエネルジーアな攻守を展開。卓越した判断力と身のこなしで、誰も届かないと思われるボールも果敢なダイビングで拾い上げ、落球数を減点対象にならない5以内に見事抑えて堂々の決勝進出を決めました。

2日目の決勝は5位スタート。2日間の合計得点で順位が決まるため、さらに攻めたラリーが求められる場面。頂点を目指して前日以上に攻撃的な展開を仕掛け、落球こそ増えたものの、最後まで攻め続ける姿勢を貫きました。日本勢として男子プロカテゴリで決勝に進んだのは初の快挙。超ハイレベルな舞台でも十分に戦える実力を、二人は見事に証明してくれました。

<男子カテゴリ10位>外山祐次&松浦孝宣ペア

2023年のブラジル選手権には出場できなかった悔しさを胸に秘めた外山祐次&松浦孝宣ペア。しかし、2024シーズンを勝ち抜いて念願の切符をつかみ取りました。男子カテゴリのトップバッターとして基準点もない中、目指すはもちろん頂点のみ。序盤から果敢に攻め続け、スピード感あふれるラリーを展開します。途中で緩めることなく最後までリスクを恐れず、鋭いアタックを打ち続けて戦い抜きました。幾年をもかけて築き上げられた二人のラリーに感動したフレスコボーラーも多いはずです。

■女子カテゴリ

<女子カテゴリ優勝>宮山有紀&風味千賀子ペア

「日本代表の女子カテゴリ初優勝」を目指して常に挑戦し続け、ブラジル選手権4度目の挑戦となった宮山有紀&風味千賀子ペア。序盤から声を掛け合いながらリラックスした様子でラリーがスタート。ラリー中もありがとうの声、笑顔が垣間見えながら落ち着きながらも強烈なアタックとディフェンスを重ねていきました。本人達も納得のいくラリーを披露することができ、得点は大台の2万点を超えて1位通過で決勝進出となりました。

1位通過で迎えた決勝の舞台、日本人の女子カテゴリ初優勝に向けて緊張が高まる中、プレッシャーを跳ね除け、気持ちのこもったラリーを披露。会話も初日よりも増え、楽しんでラリーをしているのが伝わってきました。2日目もなんと2万点を超えるビックラリー、最高のラリーをやり切りました。長きに渡る挑戦の末、遂に悲願の優勝を成し遂げ、会場は感動の渦に包まれました。本当におめでとうございます!

<女子カテゴリ準優勝>落合真彩&岡本千聖ペア

最年少日本代表となった岡本千聖選手と、国内トップレベルで走り続け、ブラジル選手権の経験も豊富な落合真彩選手の二人で挑んだ今大会。二人の息の合ったラリーは現地でも大きな注目を集め、鋭い打ち合いの中で逸れたボールを打ち返した瞬間には、会場から割れんばかりの歓声が。終始アグレッシブなプレーでリズムを掴み、堂々とした力強いアタックを披露、岡本選手の計測した78㎞は女子カテゴリの中では最速を誇ります。見事2位通過で決勝進出を決めました。

2日目の決勝では風も強く雨も降っている状況下にもかかわらず落ち着いたラリーを展開していきます。先日よりも落球を5球も抑えながらも50kmOverは30球も伸ばしていくベストラリーを披露!初日よりも得点を伸ばした唯一のペアとなります。さすがの調整力とすばらしい技術力で見事準優勝という結果をものにしました!

<女子カテゴリ7位>大和地未沙子&山口桃子ペア

2024シーズンのジャパンオープンという大舞台でシーズン自己最高得点を叩き出し、ここ一番の勝負強さを証明した大和地未沙子&山口桃子ペア。今回が2度目のブラジル挑戦となり、より研ぎ澄まされたコンビネーションでコートに立ちました。持ち味の、地を這うように伸びる高速低空ラリーをブラジルでも披露。際どいボールにも最後まで食らいつき、会場を大きく沸かしました。「日本のフレスコボールらしさ」は、きっとブラジルの選手たちの目に焼きつけられたはずです。

■ミックスカテゴリ

<ミックスカテゴリ7位>五十嵐恭雄&宮山有紀ペア

五十嵐恭雄&宮山有紀ペアは、日本人選手としてトップバッターで登場。ブラジル人選手が高得点を連発する中、プレッシャーがかかる場面で序盤は落球を重ねてしまうものの、流石経験豊富なお二人!冷静にリズムを立て直すと、持ち味のキレ味鋭い力強いアタックで着実に得点を重ね、咄嗟の対応力と球際の強さでも観客を魅了しました。ハイレベルなラリーを披露したものの、超激戦のミックスカテゴリでは惜しくも決勝進出には届かず。しかし、その奮闘ぶりは会場に大きなインパクトを残しました。

■総評(JFBA代表理事 窪島剣璽)
日本代表選手の皆様、ブラジル遠征大変お疲れ様でした。
まずは日本から遠く離れたリオでの熱いプレイを見せてくれた全日本代表選手に心より敬意を表したいと思います。
本ブログでもお伝えしているとおり、風味宮山ペアの女子優勝を含む素晴らしい結果となりました。
日々努力をしてきた選手の皆様の成果だと思います。本当におめでとうございます!
そして、日本からオンラインで応援していただいた皆様の応援、しっかりと選手に届いておりました。
応援、ありがとうございました!
ペアの「つながり」、選手と選手を支える皆様との「つながり」そして、ブラジル選手たちとの「つながり」を感じる素晴らしい大会となりました。これも今までにみんなで積み重ねてきたコミュニケーションの成果だと感じました。改めて、このスポーツに関わる全ての皆様に感謝を申し上げます。ありがとうございました。

■お問い合わせ
一般社団法人日本フレスコボール協会
事務局長 有吉 徳斗(ariyoshi yasuto)
電話番号:03-6304-3295
メール:
contact@frescoball.org