日本フレスコボール協会(JFBA) オフィシャルブログ

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「フレスコボール東北大会2024」の大会レポートが気仙沼フレスコボールクラブ代表の、杉村秀樹氏から届きましたので掲載させていただきます。


12月15、22日の2週に渡り、岩手県陸前高田市と宮城県気仙沼市で「フレスコボール東北大会2024」を開催しました。参加選手および運営に携わってくれた皆さまのご協力により無事に全30試合を全ペアが怪我なく終えることができました。

関西から松井芳寛選手が足を運び、三陸フレスコボールクラブや気仙沼フレスコボールクラブの選手らとペアを組んで交流を深めました。

第1回大会ということもあり、独自のルールを加えることで経験の浅い選手にも楽しんでもらうことが重要だと思い、かつ、どのペアにも入賞の可能性を秘めるために次のようなルールにしました。

今回のルールは総打数、落球のカウントという基盤のルールを単純化したものに加え、目標打数差得点(※1)という加点項目を加えることにしました。

(※1)目標打数-総打数の絶対値を100で引いた得点

 

朝晩の気温が氷点下になる陸前高田・気仙沼では雪がちらつき、12月開催ということも加味し、日本初の体育館開催を実施しました。記念すべき第1回の東北大会で入賞した選手の皆様を紹介していきます!

 

陸前高田ベストラリー賞
菊地桂子×竹谷多絵

 

岩手県一関市の猿沢という地域から陸前高田市まで練習に通うほどのフレスコボール好きなお二人。ペアとしてのバランスや相性も良く、目標打数と総打数の差はなんと「1」。
竹谷多絵選手は2日目のペアでも「1」を達成し、2日間ともに会場を盛り上げました。

陸前高田ベストラリー賞のお二人には、気仙沼市の特産物が贈られました。おめでとうございます

 

気仙沼ベストラリー賞
小野寺千颯×鈴木健心

<写真>
当日も朝から雪が舞う悪天候の中、練習をしていたという声があった努力家ペア。
始めて2ヶ月とは思えないほどの技術の高さとラリーの応酬で、総打数332、落球13という素晴らしいフレスコボール人生のスタートを切りました。
中学生同士のペアで、普段は他競技をしている中で時間を見つけては練習をしていたようで、フレスコボールだけでなく、様々な方面での活躍を願っています。

 

気仙沼ベストラリー賞のお二人には、陸前高田市の特産物が贈られました。おめでとうございます!


オールカテゴリ入賞者
3位
杉村秀樹×伊東盛夫

気仙沼フレスコボールクラブの杉村選手と三陸フレスコボールクラブの伊東選手が3位入賞です!
陸前高田での東北大会から1週間空いた気仙沼での出番だったこのペアは、初ペアだったにもかかわらず、平日練習の成果が実り、700点を超える高得点。
陸前高田での大会ではほとんど出なかった700点台でしたが、このペアを皮切りに気仙沼大会で躍動するペアが出てくるなど、大会の流れを良くするラリーにもなりました。

総打数得点:380
落球得点:255
目標打数差得点:81
総合得点:716

2位
菊地桂子×松井芳寛


フレスコボール関西の松井選手と三陸フレスコボールクラブの菊地選手が2位入賞です!
体育館でのペア練習を経て、昨日よりも今日、今日よりも明日と、どんどん上達する菊地選手の技術を5分間のラリー中にも高めていく松井選手。今までもたくさんの若手フレスコボール選手のポテンシャルを引き出してきた松井選手と、まだまだ成長が止まらない菊地選手の相性は抜群で3位のペアと得点は同じですが、総打数が上回ったので2位に。

総打数得点:399
落球得点:255
目標打数差得点:62
総合得点:716

 

1位
杉村秀樹×吉田綾美

気仙沼フレスコボールクラブの杉村選手と吉田選手が見事優勝です!
気仙沼で活動する二人のラリーはどのペアよりも速く、安定したラリーでした。杉村選手が2024年3月に気仙沼に移住してから何度も練習を重ねてきた中で、今回初のペア結成。吉田選手は会場に響くお子さんの応援を力に変えて、最後までアタックを打ち抜きました。

総打数得点:382
落球得点:250
目標打数差得点:92
総合得点:724

 

以上が大会入賞者紹介となります。

今大会は参加のハードルを低くする目的と、「あの人と組んでみたかった」を実現するマルチエントリーを採用し、全ペアを表彰対象としました。どのペアも本気で目の前の相手とラリーを繋いでほしいという願いから、経験の長さを問わず同じカテゴリでの表彰としたことで、表彰ペアの中には重複する選手もいました。それぞれのペアでの可能性を見出すという意味でも価値のあることだと考えています。

「東北大会in陸前高田」「東北大会in気仙沼」の開催には三陸・気仙沼の各クラブ代表の想いがあっての、2週連続開催でした。12月ということもあり、2日間の余裕を持つことでたくさんの選手が出場することができたのではないかと思います。

各クラブの代表からのコメント

三陸フレスコボールクラブ代表:櫻岡和正選手

今回はローカル大会ということもあり、気持ちの面でも参加料の面でも気軽に出場できる選手が多くいたのではないかと思います。だからこそ見出せた様々なペアの可能性、個人のポテンシャルは今後の両クラブの発展に繋がるものだったなと思います。

また、遠方から大会に参加してくれて、毎日練習の機会をくださった松井芳寛選手には改めて感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。

今後も東北大会を開催していこうと思っていますので、遠方からの選手も初心者の方も気軽にご参加ください。

気仙沼フレスコボールクラブ代表:杉村秀樹選手

今回、東北大会を無事開催できたのは、2022年に三陸フレスコボールクラブの立ち上げに関わった方々の尽力があってこそのものだと思いますし、2023年の気仙沼フレスコボールクラブの立ち上げにもたくさんの方々がサポートしてくださいました。

両クラブが面となって、三陸地域・東北地方への普及を広げていけるようにコツコツとこれからも活動していきたいと改めて感じました。
規模の大小に関わらず、東北大会というハードルの低い大会を続けていくことがこれからの東北での普及には必要なことだと思うので、毎年続けて行けたらいいなと思います。
街・人の魅力を感じながらフレスコボールができるこの三陸の地に、全国のフレスコボール選手もふらっと足を運んでくれると嬉しいです。


1年間本当にありがとうございました!
また来年も東北のクラブ共々、どうぞよろしくお願いいたします!

 

フレスコボール東北大会 全ペア結果