12月7・8日にフレスコボール日本代表=アスリズムJAPANが出場する「ブラジル選手権2019」のルールをここで公開、解説したいと思います。
日本国内のルールとは異なる点が多いので要チェックです。
▼試合時間
試合時間は、日本国内と同じ5分間。
試合中に任意で1分間の休憩を取る事ができます。(休憩申告できるのは落球したタイミング)
日本と異なる点は、落球し次のボールを打つまでの間は試合時間のカウントが止まります。
試合開始、試合再開はラケットにボールが当たった瞬間(打ち出し)からスタートします。
▼距離
日本国内と同じ7m。(5〜9mの範囲が得点計測可能な距離)
※ブラジル選手権では8m離れて行うカテゴリも存在しますが、日本代表選手が出場するカテゴリでは7mとなります。
▼得点
ペアの総得点となる計算式は以下の通りです。
総得点=アタックポイント − アタックバランスポイント − 落球ポイント
加点はアタックポイントのみ
バランスポイント、落球ポイントは減点対象の項目です。
各項目の規定は以下の通りです。
・アタックポイント(加点)
スピードレーダーで計測し、50km/h以上から得点として加算されます。
49km/h以下はカウントされず加点対象となりません。
※ブラジル選手権では60km/h以上からカウントするカテゴリも存在しますが、日本代表選手が出場するカテゴリは50km/h以上からとなります。
スピードに応じて以下の式で得点が決まります。
50〜64 km/h ポイント=速度×1.0
例:66km/hのアタック
66 × 1.1 = 72.1ポイントが加点
・アタックバランスポイント(減点)
ペア両選手のアタック回数の差分が10以上から減点対象となります。
減点されるポイントは、以下の式により算出されます。
(ペア両選手のアタック回数の差分 − 10)× 60
例1:
選手Aのアタック回数 100
選手Bのアタック回数 85
100 − 85 = 15
15 − 10 = 5
5 × 60 = 300
アタックバランスポイント= 300が減点されます。
例2:
選手Aのアタック回数 100
選手Bのアタック回数 90
100 − 90 = 10
10 − 10 = 0
0 × 60 = 0
アタックバランスポイント= 0 となるので減点されません。
・落球ポイント(減点)
落球回数ごとに決められた点数が減点されます。
9回以上の落球から減点が発生します。
規定のポイントは以下の通りです。
※30回の落球で強制終了となります
▼その他
・ペアは同じユニフォームを着用する
・審判の指示に従い、スポーツマンシップを持ちプレイする
以上が、主催団体であるFEFERJ(FEDERACAO DE FRESCOBOL RIO DE JANEIRO)が定めたルールとなります。
スピードレーダーを使用したシステムでの採点であるため、日本国内ルールとは異なり両者アタックを打ち合うという事が可能なルールとなっています。
むしろ高得点を出す為には両者がアタックを打ち合うというのが必須条件と言えるでしょう。
よりアグレッシブなプレイを求められるブラジル選手権。アスリズムJAPANの各選手達は現在このルールに合わせて調整、練習をしております。
日本国内全体としても落球減少傾向の今シーズンでしたし、アタックのスピードもかなり増しているという感触がある一年でしたので良い戦いが期待できるのではないでしょうか。
皆様もぜひこのルールを覚えて、アスリズムJAPANを応援しましょう。